ホテルへ就職する方やアルバイトの方は大体の場合、寮に住むことになると思います。
今回は山の中にあるリゾートホテルの社員寮に約3年間住んでいたことのある私が経験談をもとに社員寮のメリットとデメリットを紹介していきます。
目次
ホテルへ就職が決定
いざ憧れのホテルへ就職が決まり、期待と不安な気持ちを抱えながら入社式を終えた私はさっそく勤務先の場所へ移動しました。
求人情報には・社員寮6畳一間と簡単にしか書かれておらず、入社式前の研修で先輩社員から寮について初めて詳しく聞くことができたのです。
6畳一間ユニットバス付きでキッチンは共同とのことでした。
その頃の私は、会社に近くて安く住めるのならば良いかなと思っていたのでそこまで寮生活について深く考えていませんでした。
しかし!
この時にもっと情報を収集したり下準備をすればよかったと後になって後悔することになるのです…。
社員寮に入ることに…
社員寮に入る際に私が持って行ったもの・宅配で届く予定だったものは以下の通りです。
- お布団セット
- 電気ケトル
- 水や食料(実家の母から)
- 洋服
- 仕事に必要な物
- 漫画本やCDなど趣味の物
「これで大丈夫だ!」と思っていた当時の私の目を覚ましてあげたい内容ですね…。
共同キッチンと聞いていたのだから気軽に使えないことを予想して部屋用に小さい冷蔵庫を用意するとか、暇つぶしやニュースを見るためにテレビを設置するとか、なぜか考え付かなかったのです。
新しく始まる社会人生活や仕事のことで頭がいっぱいでした。
その結果、同期に協力してもらって行き帰り1時間近く歩いてテレビを持ち帰るという偉業を成し遂げました(笑)あの時協力してくれた同期には感謝してもしきれません。
社員寮のメリット
ここからは社員寮に住むメリットを紹介します。
あくまでも私の勤務先の社員寮を参考にして書いております。そのため以下の条件付きです。
山の中・近くの駅まではホテルのバスに乗せてもらうことができる(お客様用のバス)・コンビニまで徒歩で40分
家賃が安い
家賃が安く済む。これが最大のメリットだと思います。
住んでいる年数に応じて金額の差はありますが、新入社員時代は1万円でした!
家賃のほか、水道光熱費も無料でした。
ただし、まかないなどは出なかったため(従業員食堂で有料の食事やお弁当はある)日々の食事や休日の食事を自分で調達しなければいけなかったのが大変でした。
食材を買おうにも歩いて行ける距離にお店はなく、駅までホテルのバスに乗せてもらい、そこから20分ほど歩いた場所にやっとスーパーがありました。基本買いだめだったため食生活が偏りがちでした。
貯金が貯まりやすい
家賃が安く、水道光熱費もかからない、それに加えて住民税もかかりません。(住民税は昨年度の収入が繁栄されるため入社一年目はなし)
仕事に慣れるまでしょっちゅう遊びに行くわけでもない、というか山の中だから気軽に遊びに行けない。
このような寮と職場を行き来する毎日だったら自然とお金が貯まりますよね。
詳しくは覚えていませんが寮に入っていた三年間で100万円近くの貯金をすることができました。
会社に近い
出勤時間が短いことはストレスが減りますし時間を有効活用できますね。
満員電車に乗ったり車で何分もかけて仕事に行くということがなく、歩いて行ける距離というのは楽ちんでした。
歩いて10分ほどで職場に着いていたので考え事をしたり景色を眺めながら歩いていればすぐでした。
デメリット
共同で使用しているキッチンや洗濯場所などは当番制で掃除が回ってきました。
きちんとできていないともう一度掃除をする必要があるので注意が必要です。
山の近くに寮があったのでよく虫が出ることもデメリットでした…。(カメムシとか最悪です)
色々あげればキリがありませんが(笑)厳選して三つほど挙げていきたいと思います。
買い物に行けない
入社してすぐは、たとえ車を所有していたとしても乗ることが禁止されていました。(なぜでしょうね…?事故など起こされたくないからでしょうか?)
そのためちょっと食材や日用品を買いに行きたくてもホテルの循環運行しているシャトルバスに乗る必要がありました。
シャトルバスで乗っていけるのは近くの駅までですのでそこから目的の場所までは徒歩です。
しかも決まった時間で運行しているので買い物の時間を調整したり、時間を潰したり、最終運行までに急いで帰るなど自分の時間を自由に使うことができませんでした。
車を持っている先輩などに頼めば乗せていってくれますがそう何度もお願いするのは心苦しいですよね…。
音が気になる
隣の部屋同士が近いということもあったのか生活音がよく聞こえました。(足音やテレビの音、扉の開閉音など)
ホテルの仕事は変形シフト制のため出退勤時間がバラバラです。
長い休憩で仮眠を取ろうとしたら隣のスタッフが身支度を始める音で眠れないということがよくありました。
古い建物で壁が薄いということもあったと思いますが、部屋に一人でいるときも他の誰かの生活音がいやでも毎日耳にはいってくるのは結構なストレスでした。
会社に近い
メリットでも会社が近いということを挙げましたが、とらえ方によってはデメリットになりえます。
有事の際(ホテルでの火災や地震等の災害時など)は寮に住むスタッフは会社に近く、すぐに出てこられるため強制的に呼び出されます。
そして積極的にお客様を誘導したり、避難をさせる必要があります。
まあ、こちらはめったに起こることではないので心配しなくてもよいと思いますが…。
実際にホテルで経験してはいないのですが、2011年の3.11東日本大震災の時はお客様の対応に追われたり寮は壊れたりと大変だったと聞きました。
後は、会社が管理をしている建物ですのでスプリンクラーの点検のために消防の方が部屋に入ってきたり、会社の方が点検や掃除に来たりするので、プライベートな空間にあまり人を入れたくないという人はストレスに感じるかもしれません。
まとめ
社員寮の実態とメリットデメリットを挙げてまいりましたがいかがでしたでしょうか?
寮生活に慣れてしまえばそれが当たり前になって不便さを感じにくくなるかもしれまんせんが、できるだけ快適な環境で暮らしたいですよね。
会社からは遠くなるけど自分だけの空間が欲しい場合は引っ越すのも手だと思います。
住みやすさをとるかお金が貯められることを選ぶかが最終的な判断になってくるかと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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