結婚式の重要人物キャプテンの仕事について経験者が解説!挙式編

仕事内容

結婚式の役割の中で意外と知られていないのがキャプテンという役割です。

式場を訪れて成約をし、結婚式のプランを考えてくれるウェディングプランナーはご存じかと思いますが、プランナーと同じくらいに重要な役割です。

今回はそんなキャプテンの仕事について紹介していきます。かなり多くのことをしている為、挙式編と披露宴編で分けたいと思います。

目次

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キャプテンとは?

キャプテンとは、結婚式当日の進行を担当する人物のことをいいます。

黒服を着て、白い手袋をし司会者や音響担当、プランナー、花屋など結婚式に関わる人物と打ち合わせをして滞りなく結婚式が進行できるように動く重要なポジションです。

新郎新婦へのフォローはもちろん、新郎新婦のご両親・ご家族、受付担当者や余興担当者など当日参列している人すべてのフォローをします。

重要な仕事であるにも関わらずあまり知られていないのは、新郎新婦との打ち合わせには参加せず当日初めましてになることや目立ってはいけないのでカメラに映らないように黒子役に徹するからだと思います。

挙式のリハーサル

結婚式当日の中で唯一リハーサルができるものが挙式となります。

教会で行う教会式などは牧師さんや聖歌隊の方がいて、その方たちが担当することもあります。(神前式の場合は神主さんですね)

挙式の中でキャプテンが暗躍するものは人前式がメジャーかと思います。

新郎新婦と入場の際にエスコートする新婦の父や母、リングピローやヴェールを持つお子様、司会者とキャプテンでリハーサルを行います。

挙式で使用するすべての物を準備し、挙式に関わる全ての人物を会場に集め、受付や親族控室・披露宴会場にいるスタッフ達にインカムで指示を飛ばしながら時間通りにリハーサルを始める必要があります。

これだけでもかなりの労力を使いますし、各会場全体のことに気を配るため大変なことが分かるかと思います。

ちなみに、挙式で使用するアイテムは主に以下の通りです。

  • リングピロー
  • 指輪
  • 誓いの言葉の台紙
  • 立会人の方が読む結婚証明書
  • 署名用のペンとペンスタンド
  • フラワーシャワー
  • 退場後に使用するイベントアイテムいろいろ(ブーケトスやバルーンなど)

これらのアイテムを揃える際にはリングピローにほつれや汚れがないか、誓いの言葉や証明書の文章間違いはないか、署名用のペンのインクは出るか、フラワーシャワーのお花の量は列席者全員に配れる適切な量か、などを確認しています。

挙式本番

挙式の流れとしましては以下の通りです。

  1. 新郎入場
  2. 新婦入場(エスコートあり)
  3. 誓いの言葉
  4. 指輪の交換
  5. ヴェールアップ
  6. ウェディングキス
  7. 結婚承認宣言
  8. 結婚証明書への署名
  9. 退場

間にお子様の先導や新婦入場の際にお母様からのヴェールダウンなどのイベントを挟むこともありますが、基本的な流れを紹介しました。

それぞれの項目でのキャプテンの動きを詳しく述べていきますね!

1,新郎入場

結婚式の中で一番最初におこなわれる挙式。今まで担当してきた新郎様の中でおよそ7割はかなり緊張しています。

その緊張をほぐし、何かミスをしてしまったら絶対にカバーしてもらえるという安心感を持ってもらえるように意識しています。

新郎入場はキャプテンが前を歩くこともありますが、一人で入場することもある為フォローできることに限りがあります。

リハーサル時に歩く場所や歩くスピード、姿勢、表情などを念入りに伝えることで不安な気持ちが楽になるかと思います。

2,新婦入場

新婦はエスコートをする人物(主に父・母)と一緒に歩くためさほど緊張していないことも少なくありません(笑)

歩きやすいようにドレスの裾を持つ介添えさんがいるので口紅を直したり、ネイルが取れたら付けたり、汗や涙が出たらハンカチを渡したりとフォローをしてくれます。

新婦の近くに常にいるのが介添えですのでとても頼りになります。

新婦入場もリハーサルを念入りに行います。

カメラマンがベストショットを撮れるように常にカメラを構えているので美しい歩き方や視線の位置などを伝えています。

3,誓いの言葉

新郎新婦が声をそろえて読み上げるのが誓いの言葉です。

オリジナルの文章でも良いですし、こだわりがなければ式場で用意された文章でも良いです。

キャプテンは誓いの言葉が書かれた台紙を渡し、マイクをお二人の声が通りやすい位置にセットします。

読み上げる際はお二人のペースで、できるだけ声を揃えて読んでもらうように伝えています。

4,指輪の交換

指輪の交換時にキャプテンがすることは新郎新婦を向かい合わせ、指輪をリングピローごと丁寧に運び、お二人のもとに届ける動きです。

新婦が手袋をしている場合は介添えにはずす手伝いをしてもらいます。

まずは新郎から新婦へ指輪をはめ、次に新婦から新郎へ指輪をはめます。

気恥ずかしさからか、ささっと指輪をしがちですがシャッターチャンスでありお二人が夫婦となった証でもあるので新郎新婦には指輪をゲストに見えるように手を傾けてゆっくりとはめることを意識してもらいます。

お互いが指輪をつけたら左手をなるべく近くで並べてお披露目しましょう。

5,ヴェールアップ

指輪のお披露目を終えたら再び二人を向き合わせて新郎が新婦のヴェールを上げます。

この時の新婦の姿勢が重要で、足の間隔を開け膝を落とし、背筋はまっすぐで頭だけを少し下げます。

実際にこの姿勢をとってみるとヒールの靴は履いてるわドレスを着ているわで結構キープするのは難しいのですが、これができると美しいヴェールアップとなり、とても綺麗な写真が撮れます。

腰を曲げてしまったり頭だけを下げないように注意が必要です。

ヴェールアップをする側の新郎はヴェールをつまみ上げるのではなく、親指と手のひらで挟むようにして上げましょう。

ヴェールを上げ終わった後はめくれている部分がないかチェックし、直してあげることも忘れないようにしたいですね。

6,ウェディングキス

ヴェールを上げたら新郎が新婦の肩に両手を置き、ウェディングキスをします。

人前でキスをすることが恥ずかしい場合はおでこやほっぺ等でも構いません。

この時に毎度お伝えすることがありまして…シャッターチャンスですのでゆっくり三秒数えるくらい長めに、と伝えています(笑)

7,結婚承認宣言

お二人の結婚を見届ける「立会人」という人物がいます。

お世話になった人や親しい友人など新郎新婦が好きな人物を一人ずつ選びます。

立会人のお二人はお互い初対面ということがほとんどですのでキャプテンはそれぞれの立会人が読み上げる場所やスピードを合わせることなどを伝えます。

立会人はリハーサルに参加しないため、読むのが不安だという場合は台本を渡して練習してもらうのもアリでしょう。

8,結婚証明書への署名

立会人の二人に承認宣言を読んでもらい、ゲストから拍手をされた後に新郎新婦・立会人が署名をします。

キャプテンがする動きは署名をする人にペンを渡し、署名欄を指し示す動きです。

全員に署名をしてもらったら確認をし、ゲストに見えるように顔くらいの位置に掲げます。

9,退場

全ての進行を終えたら新郎新婦は歩いてきた道を戻り退場します。

入場時はバラバラで入場した為、退場時が新郎新婦お二人揃って歩く最初の一歩となります。

腕を組み、足並みをそろえて歩いていただきます。

ゲストの皆様にフラワーシャワーをかけてもらいながら笑顔で退場しましょう。

この時にキャプテンは全員にフラワーシャワーが配られたことを確認し、新郎新婦が歩き出すタイミングを決めます。

挙式終了から迎賓まで

無事退場まで終えたら写真撮影などのイベントを行います。

挙式の余韻が残る中、新郎新婦には適切なタイミングでゲストのもとに向かってもらいます。

集合写真では新郎新婦を囲むようにして写真を撮るのですが、この時に新郎新婦の隣には両親が並べるように誘導します。

基本的には前列に両親、家族、親族、後列には会社関係者や友人などが並ぶように配置をして後はカメラマンの指示に従います。

バルーンリリースといって風船を空に放つイベントがあるのですが、その場合は短時間で全員に風船が配られるようにスタッフに指示をします。

写真撮影を終えたら挙式の一連の流れが終了となります。

ゲストの皆様と談笑をしたり写真を撮る時間をたくさん確保したいところですが新郎新婦は披露宴のために小休憩を撮ったりメイクを直したりと支度があるため名残惜しいのですが良きタイミングでご移動をお願いします。

披露宴会場前で両家ご両親が迎賓をされる場合は会場が準備出来次第、ご移動をしていただきます。

まとめ

結婚式の挙式におけるキャプテンの動きについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

意識してみないと何をしている人なのか分かりづらいですよね。

かなり細かい部分まで注意を払っていることが分かっていただけたかと思います。

結婚式を挙げたり結婚式にお呼ばれされたときは是非キャプテンの動きを見てみてくださいね!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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