女性活躍推進が進む日本では、結婚後や妊娠・出産後も働き続けることが求められています。
しかし現実は厳しく、まだまだ女性活躍社会実現には遠いと思います。
実際に妊娠中に働いてみて想像以上に大変だったので同じく妊娠中に働いている方やこれからその予定がある方、周りに妊婦がいる方など様々な立場の方に読んでいただきたいです。
今回は私が妊娠中、ホテル勤務で辛かったことを紹介したいと思います。
それに伴いホテル業の隠れた面も見えてきましたのでそちらも併せて紹介していきます。
目次
妊娠中辛かったこと
変形シフト制
多くのホテルが「変形シフト制」を取り入れているかと思います。
変形シフト制とは何かを簡単に言うと9時~17時のような決まった勤務時間ではなく、6時~23時(中抜けという長い休憩を含む)や14時~23時など日々勤務時間が変わるシフトのことです。
普通に働いている時は特に気にしていなかったのですが、妊娠中という心身共に不安定な状態での変形シフト制はなかなか大変でした。
朝早く出勤したり深夜勤務があったり、翌日の出勤時間まで眠る時間が少ないなど負担を大きく感じました。
立ち仕事
ホテルに限らずサービス業は基本的に立ち仕事であることが多いです。
妊娠中に切迫流産・早産気味や出血などの症状がある場合は座って仕事ができる部署に異動することもありますが、特に問題なく経過が順調な妊婦はもともといた部署で働くことが多いです。
そのため休憩時間や少しのデスクワークをする以外の時間は立ちっぱなしでした。
つわりの時期やお腹が大きく重くなってきてからは立ち仕事が辛くなってきます。リアルな話をするとお腹に血が集中するためよくめまいや貧血を起こしていました。
今思い返してみると仕事中や仕事終わりにお腹が張っていたことがありました。
妊娠中は何があるか分かりませんし自分だけの身体ではなく命を育てているのですから本当に無理は禁物で、上司などに相談することが大切だと思います。
重いものを持つ
これはとても危険な行為ですよね…。
周りに人がいて協力を求められるのであればそうしたほうが良いですが、時と場合によっては自分がやらなければいけないこともありました。
接客をしているとトレーで沢山のグラスやカップ・お皿などを持ちますし、納品されたドリンク類を保管場所に移動させたりします。
周りに迷惑をかけまいとついやってしまいがちですが周りの方にフォローをしてもらって重いものを持たないようにしたいですね。
タバコ問題
2020年4月よりタバコに関するルールが変わりましたね。受動喫煙を防止するための法律「改正健康増進法」が施行されました。
それまで勤務先では宴会場やラウンジの一部、バー内など喫煙をする場所がありました。
妊婦の喫煙や受動喫煙の危険性はとても高いです。お腹にいる胎児にも体重減少などの影響が出ることが医学的にも証明されています。
そのことを同僚も上司もお客様もご存じではありませんでした…。タバコの煙が漂う中、業務にあたっていました。
妊娠中に結婚式会場や宴会場で仕事をする時がありましたが、煙がモクモクの中なるべく息を吸わないように働いていました。8か月でお腹が大きかったのもあって気分が悪くなりその会場から抜ける許可をいただいてなんとかなりましたが…
立ち仕事や残業などの無理が祟ったせいもあるかもしれませんが…私の子供は低体重出産ギリギリの2550グラムで産まれ、受動喫煙やフルタイムでの立ち仕事、残業や深夜勤務の影響があったのではないかと思っています。
ブラックな面
日本のホテル業は海外に比べると労働時間が長い割には賃金が低く、離職率も高いです。
妊娠する前から感じていたホテル業の悪い部分があったので挙げていきます。
※現在勤務先では社会情勢に伴ってサービス残業は大幅に改善されてきていますが会社によってはまだまだサービス残業が横行しているかと思います。
他には学歴による給料・人事の待遇差や転勤の多さ、勤務時間外の飲み会やイベントなど問題点はありますが、これらはホテル業だけでなく日本の会社や社会全体に当てはまることだと思います。
「過労死」という言葉が海外でも有名なようにとにかく日本人は働きすぎと言われているようです。
これからさらに少子高齢化が進み、労働力が不足してくるため仕事に満足して長く働けるような仕組みづくりをしていきたいですね。
まとめ
妊娠中にホテルで働いて辛かったこと、そこで見えてきたブラックな面を紹介しました。
お互いがお互いを思いやり、より良い環境で仕事をするためにどうしたらいいのかを考えてそれを実行することが求められていると私は思います。
妊娠中の仕事の話からテーマが壮大になってしまいましたが最後まで読んでくださってありがとうございます。
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