今回は結婚式の中で最も重要な役割といっても過言ではない「キャプテン」について紹介していきたいと思います。
目次
キャプテンとは?
結婚式当日に挙式~結婚式までのすべての進行に携わる仕事です。
どのような仕事内容かというと
- 新郎新婦やご両親への挨拶やフォロー
- 各会場のセッティングの最終確認
- 必要な備品確認
- 挙式のリハーサル・挙式本番の先導
- 対面式の進行(ない時もある)
- 披露宴全般
大まかに挙げると上記のような仕事内容です。
実はキャプテンはほとんどの場合、結婚式当日に新郎新婦と初めて顔を合わせるのです。
それまでの打ち合わせではウェディングプランナーが担当をしているため結婚式の前の日などにプランナーからキャプテンにスケジュール内容の落とし込みがあります。
その落とし込みでは結婚式の詳しい内容と新郎新婦の職場や出身地などを聞くことができるものの、どのような人達なのかは実際にお会いしてみないと分からないのです。
お二人の性格や結婚式に対する考え方や要望などを会ったその日、限られた時間の中で知らなければなりません。
キャプテンに向いている人
結婚式の華やかな部分だけを行うのではなく式を進行するうえで細かいところまで確認し、実行する必要があります。
キャプテンに向いている人はざっくりというと以下のような項目に当てはまる人です。
- 体力・忍耐力・行動力がある
- 人を喜ばせることが好き
- コミュニケーション力
- 考えることが好き
- プレッシャーに負けない精神力
- アクシデントにも動じないこと
- 慎重であると同時に失敗を恐れない勇気
挙式~結婚式までノンストップで動き続けるので非常に体力が必要です。トイレに行くのもやっとという時もあります。
そして大勢の列席者の前で進行を行うということは大勢の人の目に触れるということ。
どんなに疲れていても、アクシデントが起こっていても常ににこやかな笑顔でいる必要があります。
人からどう見られているのか意識し、主役である新郎新婦をいかに目立たせるか、喜ばせるかを考えながら動いているので慣れないうちは頭がパンクしそうになりました。
キャプテンをやってみて
私がキャプテンを初めて務めたのは入社して2年目のことでした。
経験はないものの、キャプテンを行っている先輩の姿に憧れ、自分からやってみたいと上司に掛け合ったところ意外とあっさりと任せられ拍子抜けした記憶があります。
それまでは結婚式のサービススタッフのリーダーを務めていたのでキャプテンがどんな仕事をしているか分かっていませんでした。
その憧れの先輩に詳しく教わりながら本番を迎えました。
実際にやってみると分からないことだらけ、抜けているところだらけでなんて自分はダメなんだろうと落ち込んでいました。
それでも毎週のように結婚式は入っているのでうだうだと落ち込んでいる暇はなく、すぐ反省をして次はどうしたらうまくいくかを考える日々でした。
必要な備品を一つも漏れなく確認すること
主要な人物の顔や名前・着席している場所の把握
新郎新婦入場の時にスポットライトが当たらない付かず離れずの距離を保って先導をすること
カメラマンとうまく連携し、カメラに入らない位置取りをすること
料理やイベント、音楽のタイミングを計ること
できることは全て行い、さらに改善できる点はないか常に模索しながら仕事をしていました。
実際にあったアクシデント
今までに色々な結婚式を担当してきましたが、どんなに確認を怠らずに進めていても時にはアクシデントが起こります。
- 挙式開始時間になってもリングボーイが来ない
結婚式は時間通りスケジュールが進むことが大切です。
各イベント(入場や友人スピーチ、余興など)で必要な人物が時間になってもその場にいなくてどこにいるのか不明という時は本当に焦りますね。
リングボーイ(ガール)とは挙式の際に新郎新婦入場と一緒に指輪を持って歩いてくれる子のことです。
結局その子はお手洗いに行っていました。周りのスタッフと連携が取れていなかったことが反省点でした。
とはいえ生理現象(しかも子供の)であるため仕方がないことではあります。
- ケーキにナイフが入らない
結婚式の大イベントでもある「ケーキ入刀」
この時に思っていたよりもケーキに入れられていた切れ込みが浅く、ナイフが途中で止まってしまったことがありました。
新郎新婦に伝えてナイフの位置をずらして最後まで入刀することができましたが・・・
パティシエとの情報共有不足と新郎新婦への入刀するナイフ部分の説明不足が原因でした。
- キャンドルが点かない
これまた大イベントの「キャンドルサービス」
キャンドルといっても火を灯すタイプや液体タイプなど色々ありますが、この時に使用したものは各テーブルにあるグラスに入ったキャンドルに火を灯すものでした。
新郎新婦がそのテーブルにたどり着き、一礼をして火を灯そうとしたのですが点かなかったのです。
原因はなんとそこのテーブル着席者が酔っ払ってキャンドルの点火部分にお酒を付けていたのです・・・!
本人たちは悪ふざけのつもりだったのでしょうが、こちらは肝が冷えました。
すぐにアシスタントにインカムをとばし、代わりのキャンドルをさりげなくグラスの中に入れて新郎新婦に点けてもらい事なきを得ましたが・・・(新郎友人だったのが救い)
それ以来キャンドルサービス時には常にスペアをポケットに入れるようにしました。
まとめ
結婚式は新郎新婦やご家族の人生においてとても大切な行事です。
その大切な結婚式に携わることができるキャプテンという仕事はプレッシャーは伴いますが、ものすごくやりがいのある仕事です。
進行役でありながら縁の下の力持ちであるキャプテンにとって、褒められないということが最高の誇りであると私は思います。それだけ結婚式に集中してくれたということですからね。
これからキャプテンを目指したいという方はぜひ参考にしてくださると嬉しいです。
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