ホテルでは主に宴会場にて冠婚葬祭の行事を行うことがあります。
実際にホテルの宴会場に勤めていたことがある私がどんなものがあるのか紹介していきたいと思います。
目次
冠婚葬祭
冠婚葬祭とは古くから日本にあるもので、人生においてとても大切な行事のことです。
ホテル(主に宴会場)で行われるものはほとんどが食事をする行事であるということがいえます。
どういったものがあるかというと下記のような行事を執り行います。
- お食い初め
- 初節句
- 七五三
- 長寿祝い
- 結納式
- 結婚式
- 法事(〇〇忌など)
それぞれどのような内容で、ホテルスタッフはどのような仕事をするのかみていきましょう。
子供の行事
お食い初め、初節句、七五三はどれもお子様が関係してくる行事ですね。
事前に調べてからいらっしゃるお客様が多いですが、お食い初めの進め方に不安がある方にはスタッフから説明をします。
生後100日ということはご両親(特に母親)は大変な時期かと思いますのでなるべくすみやかに行われるように料理や飲み物をスムーズに提供できるよう心掛けております。
こちらはお客様からの要望に応じて、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物(女の子)や柏餅(男の子)を用意します。
家族や親戚が集まり和やかに式が進行しますね。
ただ、赤ちゃんのお母様は頻度の母乳やおむつ替えがあるため専用の場所を用意する必要があります。
長寿祝い
長寿祝いは迎える年齢によって呼び方が変わります。
- 還暦・・・61歳(数え年で61歳、満年齢で60歳)
- 古希・・・70歳
- 喜寿・・・77歳
- 傘寿・・・80歳
- 米寿・・・88歳
- 卒寿・・・90歳
- 白寿・・・99歳
- 記寿・・・100歳
- 茶寿、皇寿、大還暦など・・・100歳以上
こんなにたくさんあるのですね~
実際にホテルで行われたものは卒寿までしか見たことがありません・・・。
90歳以上になると外出したり長時間みんなで集まって食事をすることが難しくなるからでしょうか?
還暦では赤いちゃんちゃんこを贈る風習があり、赤がお祝いの色とされています。
古希や喜寿は紫、傘寿や米寿は黄色か茶色、卒寿以上は白色がお祝いの色とされています。
これらの行事では時に咀嚼しやすいように食材を細かく切ったり刻んだりといった工夫がされます。
お食事のペースは主役の方に合わせてゆっくりめに進行しますね。
結納式・結婚式
こちらはホテルスタッフが進行役を務めることが多く、マナーや流れについて詳しい知識が必要です。
お客様が注文した結納品を飾ったり、お金や指輪を預かったりするため重大な責任が伴います。
私の勤務先では結納式は進行役とサポート役(式中に結納品を運んだり)の二名で行います。
無事結納式が終わりましたらそのまま食事会という流れが多いですね。
顔合わせや自己紹介も済んでいるため緊張の糸がほどけたかのように和やかな食事会となることでしょう。
サービススタッフは料理を提供する順番やその場の空気に注意をはらって接客を行います。
結婚式は大半の方がどういったものか見当がつくと思いますので詳細を省略させていただきます。
結婚式でのサービススタッフの動きにつきましてはまた詳しい記事を掲載したいと思います。
法事
あまり受注する件数は多くないですが時期によって予約が増える傾向のある行事が法事です。
四十九日や一周忌、三回忌、七回忌などですね。
お墓参りやお坊さんにお経を読んでいただいてから来館されます。
黒のスーツやドレスをお召しになり、静粛とした雰囲気で式が進行します。
亡くなった方の写真の前には生前好きだったお料理やお飲み物を置きます。
皆様故人を悼みつつ昔ばなしなどをして思い出を振り返りながら食事をされていることが多いですね。
サービススタッフは特に普段と変わらず接客をします。気を付けている点といえばあまり歯を見せて笑わないことでしょうか。
おめでたい席ではないのでいつもより笑顔を控えめにしております。
まとめ
冠婚葬祭といってもほとんどが普段通りの接客をするものです。
それぞれの行事によって覚えるマナーや言葉遣い、立ち振る舞いはあるかと思いますがそれらは経験していくうえで身についていきます。
ただしどの行事も人生において、とても大切なものとなりますので失礼がないように注意を払い、失敗することが許されないというプレッシャーがある中で行います。
接客経験が豊富なスタッフを担当とさせるのでとにかく経験と接客能力が重要ですね。
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